不用品回収業者に依頼するときに気をつけてほしいこと4つ

電話1本で駆けつけてくれ、不用品を引き取ってくれる便利な不用品回収業者ですが、その一方で不用品回収をめぐるトラブルも増えています。
中には「無料」をうたっているのに、実際には高額な金額を請求されたという悪質なケースも。
ここでは、不用品回収業者に依頼するときに気をつけておきたいことを紹介します。

あるあるこんなトラブル

トラブルに嘆く

国民生活センターには、「無料回収」をうたう不用品回収業者とのトラブルが数多く報告されています。
近年増加傾向にあり、2000年から10年間のうちに15倍にも増えているのです。
具体的な事例をご紹介しましょう。

ケース1 「無料」と言っていたのに……

「ご家庭内の不用品の無料回収で~す」とアナウンスしながら住宅街を軽トラックで回っている不用品回収業者。
「無料」だと思って追いかけてテレビの回収を依頼。
ところが「無料」と言っていたのに2000円かかると言われた。
「無料と言っていた」と主張したが、「全部無料という訳でなない」と高圧的な態度に出られ、断れずに2000円を支払った。

ケース2 見積もりと全然違う!

チラシに「見積もり無料」とあったので回収に来てもらった。
引き取りに10万円ほどかかると言われたが、詳細についての説明はなかった。
高いとは思ったが引越しを控えていたことあり、回収を依頼。
本棚やベッド、食器、折り畳みベッドなど15点ほど。
しかし、全部を運び出したあと「想像以上に多かったから20万円になる」と強い態度に出られた。
結局納得はしないものの20万円払うはめになった。

ケース3 えっ?近所に不法投棄?

「不用なもの回収いたします」と自宅に訪問してきたので、いらなくなった自転車とパソコンディスプレイを引き取ってもらった。
引き取り料は1500円払った。
しかし、後日その2つが道路脇に投棄されていた。

ケース4 無料だと言っていたのに、積み込み後に料金を請求!

「ご家庭内の不用品の無料回収で~す」と廃品回収業者が回ってきたので、自転車やカーペットなどを出した。
車にすべて積んだ後、いきなり電卓を取り出して「リサイクル料金がかかる」と2万5000円請求された。
持ち帰るのも手間だったので仕方なく払った。

ケース5 「積み込み料」がかかるなんて聞いてない!

「無料」とアナウンスしながら軽トラックで巡回している業者に不用品の回収を依頼。
作業を始める前に無料であることを確認したにもかかわらず、積み終えたとたんになんと6万円も請求された。
抗議すると、「積み込み料金がかかる」と言われた。
しつこいので、仕方なく手持ちの3千円だけ支払った。

不用品回収業者に依頼する際に気をつけたいこと

回収業者のトラック

便利な粗大ごみや不用品の回収業者。
でも、ポストに投函されていたチラシにいきなり電話したり、トラックで巡回している業者に呼び止めたりしても大丈夫なのでしょうか?
トラブルに巻き込まれて嫌な思いをするのは避けたいものです。
そこで、不用品回収業者を選ぶ際のポイントを紹介します。

「一般廃棄物収集運搬許可」を取得した業者を選ぶ!

料金をもらって一般の家庭から出た粗大ゴミ・不用品・廃品を回収するには、その自治体の「一般廃棄物収集運搬許可」を取得しなければなりません。
しかし、中には許認可を持たずに有料で物品を回収している業者がいます。
許可を持たずに料金をもらって、粗大ゴミ・不用品・廃品の回収するのは違法です。
第一、 回収したものをどのように処分しているか定かではありません。
不法投棄されているかもしれないのです。
不用品回収業者に依頼するときは、 まず「一般廃棄物収集運搬許可」を得ているかを書面で確認するようにしましょう。

あま~い言葉には要注意!

不用品回収業者をめぐるトラブルで最も多いのが、ケース1にような「無料とうたっていたから頼んだのに、後から料金を請求された」というもの。
このような悪質な業者とのトラブルをさけるためには「無料回収!」「今すぐ見積もり!」などを強調しているところには避けたほうがいいでしょう。
見積もりを依頼する際は、必ず「今日は見積もりだけです」と必ず伝え、見積書を作成してもらいましょう。

見積もりの出し方には要注意!

不用品業者によって、回収料金の算出方法はさまざまです。
アイテムごとの単価があらかじめ明らかになっていて、それをもとに見積もりを作成する業者は信頼できるでしょう。
事前に算出方法だけ電話で問い合わせる方法もいいですね。
不明瞭な説明をされたら要注意。
高額な請求をされる恐れもあります。

回収品目の見積もりがきちんとしたものでも、「運搬料金」「積み込み料金」などを追加で請求されることがあります。
作成された見積もりに対して、追加費用は一切ないことを確認しましょう。

遺産整理などのように、大量に不用品がでるようなときは、現場をみて見積もりを作る必要があります。
現場を訪れることもせず、すぐに安い金額を提示するところは、追加料金が必ず発生するといっても過言ではありませんから注意しましょう。

会社がどこにあるのかわからない!

依頼しようとしている日用品回収業者の所在や経歴は明らかですか?
不用品回収業者の中には、トラック1台であちこちを回っているような所在不明なところもあります。
このような業者は、トラブルが発生したとき、まず連絡がつきません。
トラブルを避けるためにも、ホームページがあるかどうか、歴史がある業者なのか確認しましょう。
悪徳業者は長くは経営していません。
儲けるだけ儲けて逃げてしまうからです。
また、事前に領収書の発行を依頼して業者の反応をチェックしましょう。
難色を示されたら要注意。
疑わしい業者なので、依頼するのは避けたほうがいいでしょう。

まとめ

電話1本で駆けつけてくれ、処分に困るものを回収していってくれる不用品回収業者。
手間も時間もかからないのでとても便利ですが、そこにつけこむ業者がいるのも確か。
不用なものを気持ちよく回収していってもらうためにも、信頼できる業者かどうか依頼する前に十分チェックしましょう。

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