オフィスや店舗の閉店・閉鎖・廃業の際の不用品・廃棄物の片付けに役立つ情報

オフィスや店舗の閉店・閉鎖・廃業の際の不用品・廃棄物の片付け!どうすればいい?

自治体には出せません

オフィスや店舗を使っているうちに出た不用品・廃棄物の処分に悩まされたことはないでしょうか?デスクや本棚などの大型のゴミはなかなか処分に困りますよね。
もしオフィスや店舗を閉店・閉鎖・廃業した際は、とても多くの不用品や廃棄物が出ます。それこそトラックいっぱいに積み上げられるくらいには出るかもしれません。
量が多いだけではなく、パソコンなど家電リサイクル法の対象になっている不用品や廃棄物は手数料を払って回収してもらう必要があります。 何が家電リサイクル法の対象になるかなどを知っておかなければ適切な処分ができないのが面倒なところです。
通常の粗大ゴミであれば手数料を支払った上で地域の自治体に回収してもらうのが一般的な方法ですが、オフィスや店舗から出た粗大ゴミでも自治体に回収してもらえるのでしょうか?
実は、 オフィスや店舗から出た不用品や廃棄物の類は自治体で回収できません。自治体によっては特定のゴミだけ回収するケースもありますが、基本的にはオフィスや店舗から出た廃棄物は回収の対象にならないのが原則です。ゴミ処分のための手数料を払ったとしても回収されませんので注意が必要です。
こうした不用品や廃棄物はオフィスもしくは店舗の事業者が責任をもって処分しなければなりません。
オフィスや店舗の閉店・閉鎖・廃業の際の不用品・廃棄物の片付けについて解説します。

パソコンの処分は?

ところで、前述のオフィスや店舗の閉店・閉鎖・廃業の際の不用品・廃棄物は「事業者が責任を持って処分する」とはどういう手順をさすのでしょうか?
例えば、パソコンは個人でも資源有効利用促進法に基づき適切な処分をしなければならない廃棄物です。つまり、粗大ゴミには出せません。
ではどうすれば良いのかというと、平成15年10月以降に発売されたものについては無料で回収してもらえることになっているのでそれを利用します。
PC リサイクルマークの付いているパソコンは PC リサイクル法の対象になるためです。
オフィスや店舗などから出るゴミは産業廃棄物扱いになるため、 処分をする時にはどのように処分したかをマニュフェストに記載し、発行する責任があります。
パソコンは粗大ゴミには出せないので専門の回収業者に依頼します。
さて、パソコンを処分する前にやっておきたいのがデータのバックアップです。オフィスや店舗を閉鎖したりする場合は特に慌ただしくなりますから、必要なデータは普段からバックアップしておくことが大切です。
長期間使っていたパソコンには顧客情報などの守秘義務のあるデータが蓄積されているため、きちんと消去せずに廃棄してはなりません。
パソコンのデータはハードディスクに残されています。少し知識のある人物がいれば容易に復元できてしまうものです。
安全のためには業者に回収してもらう前に市販のデータ削除ソフトを用いて完全にデータを消しておくことをおすすめします。

OA機器の処分は?

パソコン以外にも業務で使うオフィス通信機器は様々です。ファクシミリ、固定電話、コピー機にはリサイクルするというイメージを持つ方があまりいないかもしれません。
ですが、それらの OA機器は産業廃棄物扱いとなりますので、パソコンと同じようにどう処分したかを記載したマニフェストを発行しましょう。
これらの OA機器は廃棄物として廃棄するのがよくある方法です。けれども、他にも方法はあります。不用品回収業者に依頼することです。
不用品回収業者に依頼するメリットは、依頼すれば産業廃棄物の排出事業者責任を果たせることです。さらに、新しい製品などが不用品・廃棄物の中に含まれていれば買取も可能です。買取金額によっては処分費用と相殺されて黒字になることさえありますので、利用するとお得です。
ファクシミリやコピー機には外部に漏れてはいけない情報が残留しています。これらの情報は不用品回収業者がデータの消去を担当してくれることになっているので、依頼するだけで大丈夫です。
色々な種類の不用品や廃棄物がある場合も業者に任せれば一括でお任せてきますので、産業廃棄物を処分する際は不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
ちなみにオフィスや店舗で使用する OA機器には携帯電話やスマートフォンも含まれます。こちらも個人情報が詰まっている、丁寧に取り扱うべきものです。
携帯電話やスマートフォンは各キャリアのショップで無料回収してもらえます。メーカーを問わないので近くのショップで十分です。

オフィス家具の処分は?

オフィス移転の際や店舗の閉鎖の際に大量に出るのが不要になった家具です。デスク周りだけでもデスクやチェアー、書類棚など大量の不用品・廃棄物が出てきます。
オフィス家具も産業廃棄物ですので、自治会に回収してもらうことはできません。
産業廃棄物は産業廃棄物を取り扱う資格を有した業者に依頼して処分するべきものです。
事業者は事業者の責任として産業廃棄物をいかに処分したかを記載したマニフェストを持っていなければなりませんが、マニフェストは依頼した業者が用意します。
マニフェストを手に入れるなら業者に頼むのが一番簡単です。
オフィス家具は大型のものが多く量も大量になりがちですが、業者に依頼すればトラックなどに積んで一息に回収できます。日程を決めておけばその日のうちに片付くことがほとんどです。
処分するための費用は必要ですが、オフィス家具も使えるものがあれば不要品として業者に回収されます。そうすると処分費用が浮いたり、逆に黒字になるケースもあるのです。
いらなくなったオフィス家具の処分も不用品回収業者に依頼するのがポイントです。

什器を処分するには?

店舗を引き払う場合、出てくるのが不要になった什器です。処分するべき什器の種類は多岐にわたります。
例を挙げると商品陳列棚やアクリルボックスなど大型のものは店舗什器にあたりますが、店内装飾に使った布やディスプレイなどの小型のものも什器として扱われます。
小さなものの処分にもどのように処分したかを記載したマニフェストが必要となりますので、産業廃棄物処理の資格を持った業者に依頼します。
もしマニフェストを受け取らずに不用品を処分するとどう処罰されるのかというと、6ヶ月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金を課せられることになります。
小さなものは家庭ゴミと混ぜてしまったり、一般の粗大ゴミとして出せるような気がするかもしれませんが、法に触れてしまうので注意してください。

花や観葉植物などは?

オフィスや店舗を移転した後に大きな花をもらうことはないでしょうか? 開店祝いや移転祝いとして花輪、鉢植えの花を贈られることがよくあります。
しかし、花の命は短いものです。時期を過ぎれば不用品・廃棄物になってしまいます。いただいた花を飾り終えたらどうすれば良いのでしょうか。
切り花が贈られた場合はスタッフなどで手分けして自宅に持ち帰り、飾るのが最も簡単な方法です。
よくあるのは鉢植えで贈られる立派な胡蝶蘭です。花がしおれてしまった後でも胡蝶蘭はアフターケアによっては翌年も開花します。
開花が終わったら花と葉を切り落とし、茎の上部を切った後に新しい味を用意して一株ずつ植えていきます。
そうすればまた新しく育っていくので胡蝶蘭そのものは捨てなくても大丈夫です。
切り花も鉢植えも処分する場合はこれまで通り産業廃棄物扱いになるため、不用品回収業者へ処分を依頼するのがお得です。
贈られてくる花は不要になれば単純に植物だけではなく、鉢などの入れ物も処分の対象になります。たくさん花が贈られてきた時に事業者の判断で適切に分別するのは大変です。
不用品回収業者に依頼すると知識のあるプロの作業員がひとつひとつ分別して処分してくれますので、産業廃棄物にかける時間と手間を省略できます。
オフィスや店舗の閉店・閉鎖・廃業の際の不用品・廃棄物の片付けには不用品回収業者を利用するのが最もおすすめです。

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